スマホに「通知不可能」と表示された着信があると、不安になりますよね。
「出てしまったら料金がかかるのでは?」と心配する方も多いですが、結論から言うと国内で出るだけなら料金は発生しません。
ただし、海外ローミング中の着信や、折り返しで国際電話をかけてしまうと高額請求につながるリスクがあります。
さらに「通知不可能」の電話は、詐欺や迷惑電話に使われるケースもあるため、正しい対処法を知っておくことが大切です。
本記事では「通知不可能」と「非通知」の違い、料金が発生するケース、詐欺の手口、そしてキャリアごとの着信拒否設定までを徹底解説。
読んだ後には、不安なくスマホを使えるようになる知識と対策を身につけられます。
通知不可能の電話に出たら料金はかかるのか?
まず多くの方が気になるのは、「通知不可能」と表示された電話に出たら料金が発生するのかどうか、という点ですよね。
ここでは、国内と海外での違いや、折り返し通話をした場合のリスクについて整理します。
国内で電話に出るだけなら料金は発生しない
日本国内で「通知不可能」の電話に出ても、それだけで料金がかかることはありません。
通話料は基本的に発信側が負担する仕組みだからです。
国内で電話を受けるだけなら安心して大丈夫と覚えておきましょう。
| 状況 | 料金 |
|---|---|
| 国内で通知不可能の電話に出る | かからない |
| 国内で通知不可能を折り返す | 相手が海外番号なら高額の可能性 |
海外ローミング中は着信に料金がかかる場合あり
ただし、海外にいるときは事情が変わります。
日本の番号を持ったまま海外で着信すると、ローミング料金が発生することがあります。
旅行や出張で海外にいるときは、意識しておくことが大切です。
| 場所 | 着信時の料金 |
|---|---|
| 日本国内 | 無料 |
| 海外ローミング中 | 国やキャリアによって有料 |
折り返しで国際電話をかけると高額請求のリスク
一番注意すべきは、通知不可能の着信に折り返し電話をしてしまうケースです。
相手が海外番号の場合、国際電話料金が適用され、思わぬ高額請求につながる可能性があります。
不審な番号には絶対に折り返さないことが安全策です。
| 行動 | リスク |
|---|---|
| 通知不可能に出る | 国内なら無料 |
| 通知不可能に折り返す | 国際電話扱いで高額請求の恐れ |
「通知不可能」と「非通知」はどう違うのか?
「通知不可能」と「非通知」、一見似ていますが実は意味が異なります。
ここでは、その違いをわかりやすく解説します。
非通知は意図的に番号を隠しているケース
「非通知」は、発信者が自分の番号をあえて隠してかけてきているケースです。
スマホの設定で簡単に非通知発信が可能なので、個人の電話でもよく見られます。
通知不可能はシステム上番号が表示できないケース
一方「通知不可能」は、発信者の意思ではなく、システムや回線の仕様により番号を表示できないケースです。
必ずしも相手が隠しているとは限らない点が「非通知」との大きな違いです。
海外やIP電話で表示されやすい理由
「通知不可能」が表示されやすいのは、海外からの発信やIP電話、ケーブルテレビ電話など特殊な回線を利用している場合です。
これらの回線は日本の番号表示の仕組みに対応していないことが多く、その結果「通知不可能」と表示されます。
| 表示 | 原因 |
|---|---|
| 非通知 | 発信者が意図的に番号を隠した |
| 通知不可能 | 回線やシステムの仕様で番号を表示できない |
通知不可能の電話に潜む危険性
「通知不可能」と表示される電話は、必ずしも危険なものとは限りません。
しかし、中には詐欺や迷惑電話のケースも多く含まれているため注意が必要です。
自動音声を使った料金未納詐欺
典型的なのが「料金未納です」「至急連絡してください」といった自動音声を流す詐欺電話です。
これは架空請求詐欺の手口で、慌てて指示に従ってしまうと被害に遭う可能性があります。
不審な自動音声はすぐに切ることが大切です。
国際電話詐欺やワン切りの典型手口
「通知不可能」は海外からの発信も多く、国際電話詐欺に利用されることがあります。
また、ワン切り(ワンコールだけで切って折り返しを誘導する手口)にも注意が必要です。
折り返すと国際電話料金が発生し、高額請求に直結します。
実際に被害に遭いやすいケース
特に高齢者やスマホに不慣れな人が狙われやすいといわれています。
「大切な連絡かもしれない」と思って応答してしまう心理を利用しているのです。
| 手口 | 特徴 | 被害リスク |
|---|---|---|
| 料金未納詐欺 | 自動音声で脅す | 個人情報を聞き出される |
| 国際電話詐欺 | 折り返しを誘導 | 高額通話料金を請求される |
| ワン切り | 短時間で切る | 折り返しで料金発生 |
通知不可能の電話が来た時の正しい対処法
通知不可能の電話は一見不安ですが、落ち着いて対応すれば問題ありません。
ここでは安全に対処するための具体的な方法を紹介します。
出ない・折り返さないのが基本
知らない番号や通知不可能の電話には、無理に出る必要はありません。
必要な連絡なら留守番電話やSMSでメッセージが残るはずです。
不審な電話は出ない・折り返さないことが最善策です。
スマホの着信拒否やブロック機能を活用
多くのスマホには着信拒否や迷惑電話をブロックする機能があります。
これを設定することで、怪しい番号からの着信を未然に防げます。
不安な場合はキャリアや警察へ相談
もし心配であれば、キャリアのサポートセンターや警察に相談しましょう。
特に金銭を要求されたり、不審なメッセージが届いた場合は早めに相談することが大切です。
| 対応方法 | 効果 |
|---|---|
| 出ない・折り返さない | 詐欺や高額請求を防げる |
| 着信拒否やブロック機能 | 怪しい電話をシャットアウト |
| キャリア・警察へ相談 | 専門的なアドバイスを受けられる |
キャリア別の「通知不可能」対策設定方法
主要キャリアでは、「通知不可能」や「非通知」からの着信を防ぐためのサービスが用意されています。
ここではドコモ・au・ソフトバンクの対策方法を紹介します。
ドコモの「番号通知お願いサービス」
ドコモでは「番号通知お願いサービス」を利用できます。
これは番号を通知しない相手の着信に応答しないという仕組みです。
設定しておけば、非通知や通知不可能の電話を自動的にブロックできます。
auの「番号通知リクエストサービス」
auユーザーは「番号通知リクエストサービス」を利用可能です。
このサービスを設定すると、非通知や通知不可能の発信者に対して「番号を通知してかけ直してください」というメッセージが流れます。
結果的に不審な電話を減らせる仕組みです。
ソフトバンクの非通知・通知不可能拒否設定
ソフトバンクでは「迷惑電話ブロック」や「着信許可リスト」などの機能を使うことで、非通知・通知不可能の着信を拒否できます。
スマホ本体の設定と合わせて利用すれば、さらに安心です。
| キャリア | 利用できるサービス |
|---|---|
| ドコモ | 番号通知お願いサービス |
| au | 番号通知リクエストサービス |
| ソフトバンク | 非通知・通知不可能拒否設定 |
通知不可能に出てしまった後に確認すべきこと
もし「通知不可能」の電話に出てしまった場合でも、慌てる必要はありません。
ですが念のため、いくつか確認しておくと安心です。
通話履歴や料金明細をチェックする
まずはスマホの通話履歴を確認しましょう。
特に心当たりのない発信先が記録されていないかを見ておくことが大切です。
さらに、携帯キャリアの利用明細で不審な料金が発生していないかを確認しておくと安心です。
不審なSMSやメールが届いていないか確認
通知不可能の電話に出た後、SMSやメールで詐欺メッセージが届くケースもあります。
特に「リンクをクリックしてください」といった内容は危険です。
怪しいリンクは絶対に開かないようにしてください。
| 確認項目 | チェック内容 |
|---|---|
| 通話履歴 | 不審な発信記録がないか |
| 料金明細 | 高額請求が発生していないか |
| SMS・メール | 怪しいメッセージが届いていないか |
まとめ:通知不可能に出ても料金は原則かからないが油断は禁物
ここまで「通知不可能」と表示される電話の仕組みや料金、注意点について解説してきました。
最後に重要なポイントを整理しておきましょう。
まず、国内で通知不可能の電話に出るだけなら料金はかからないので安心してください。
ただし、海外ローミング中の着信や、折り返しで国際電話をかけてしまうと高額請求のリスクがあります。
また、「通知不可能」はシステム上の理由で番号が表示されない場合もありますが、詐欺や迷惑電話に利用されるケースも少なくありません。
安全に使うためには以下のポイントを意識してください。
- 不審な電話には出ない・折り返さない
- スマホやキャリアの着信拒否サービスを活用する
- 不安を感じたらキャリアや警察に相談する
- 通話履歴・料金明細・SMSをこまめにチェックする
スマホは便利な道具ですが、悪用されるとトラブルにつながる可能性もあります。
正しい知識と対策を持つことで、安心して利用できる環境を整えられるのです。

